家造りをしていると、どんどんやりたいことが膨らんでいきますよね。
私は計画を進める途中、予算を200~300万もオーバーしてしまい「家を狭くするか・・・」「キッチンのグレードを落とそうか・・」とか色々なことを考えました。
でも、苦労して決めた間取りを考え直したり、気に入った設備のグレードを落とすことは、絶対にやりたくないんですよね。
私は「施主支給」することで約200万減額することができました。
しかも自分が導入したい設備・家具を設置でき、より機能的でおしゃれな家にすることができました。
予算内に収めたいけど、食洗機とか絶対つけたい!もう間取り変えたくないから床面積も減らせないよう・・うわぁーん!!!
家づくりは”ちりつも”だっていつも言ってるくま
この記事では、隙あらば施主支給を試みためもくまが、施主支給をおすすめする理由と、施主支給の方法を詳しくメモしています。
少しでも節約したく、かつ、おしゃれな家を目指している方は、是非最後まで読んでみてください。
この記事はこんな方におすすめ
- 家づくりにかけるお金を少しでも減らしたい
- でも設備のグレードを落とすことは避けたい
- 自分でネットで見つけた設備を取り付けたい
✔本記事の内容
- 自分が施主支給をやるべきかどうかがわかる
- 施主支給の方法を解説(誰でもできます)
- 私の施主支給事例を全て紹介&解説
施主支給とは
施主支給とは「施主が自ら設備・建材の発注業務を行い、ハウスメーカー等に支給すること」です。
普通は、ハウスメーカーと導入設備について打ち合わせたら、あとは「発注」「現場への搬入」「施工」を、全てハウスメーカーでやってもらえますよね。
でも施主支給では、そのうち「発注」と「現場への搬入」を施主が自ら行います。
施主支給のメリット・デメリット
施主支給のメリット
- ハウスメーカーに頼むより安く導入できる
- 自分でネットでみつけた設備が導入できる
ハウスメーカーに頼むより安く導入できる
まず、通常の場合であれば、ハウスメーカーが発注しますが、その際必ず、商品代金に加えてマージン(ハウスメーカーの利益)が上乗せされています。
加えて、ハウスメーカーが提示する商品代金は、ネットなどで売られている価格ではなく、標準価格に近い価格であることが多いです。
ですので非常に高額となっている場合が多いです。
施主支給の場合は、ハウスメーカーのマージンがありませんし、ネットで買う場合、ハウスメーカーが提示する価格より大幅に安く手に入ることが多々あります。
例
シューズクロークやパントリーに施工する「可動棚」は、タマホームにお願いすると20万~30万を提示されましたが、自分でネットで購入したところ、約7万で済みました。
自分でネットで見つけた設備が導入できる
ハウスメーカーは、設備の購入先が決まっていることが多く、ネットで気に入った設備があっても、それを導入してもらえないことがほとんどです。
これは保証の面などから仕方がないことなのですが、こうしたい!と思ったことが実現できない場合がよくあります。
施主支給であれば、自分でネットで見つけた設備を導入することができ、理想の家を実現することが可能です。
例
私はカフェ風の家をコンセプトにしていたため、化粧梁(見せ梁)を絶対に取り付けたかったのですが、タマホームに見積もりをお願いしたところ、梁3本で50万と提示され、とても驚きました。そもそも化粧梁は選択肢が少なく、取り扱っているメーカーがあまりありません。
金額が高いことに加え、見積もりをもらった南海プライウッドの化粧梁は、ナチュラルテイストを目指していた私の家には全く合わないものでした・・
そこでネットでビンテージ加工が施された化粧梁を販売しているお店を見つけ、とても気に入り、施主支給したところ、梁3本で約10万円で済みました。
施主支給のデメリット
- 注文から受取り、搬入までの手間がかかる
- ハウスメーカーによる補償の対象外となる
- 思ったほど安くならない場合がある
注文から受取り、搬入までの手間がかかる
当たり前ですが、施主支給の一番のデメリットは、手間がかかることです。詳しい手順は、下の方で解説していますが、流れは
発注 → 受取り → 搬入
発注 → 現場へそのまま納品 (大きい設備の場合)
のどちらかとなります。
発注
発注に一番手間がかかり、例えば照明であれば、まず照明とスイッチの互換性やなどを前もって確認する必要があります。他の支給品でも同じですが、ハウスメーカー側に設置が可能か、部品が足りているかを前もって確認することが必要です。
受取り
発注したあとの、品物の受取りについてですが、施主支給は支給品を支給するところまで施主自ら行うというのが原則です。ですので、小さなものでしたら自宅で受取り、現場へ運ぶのがベストです。
ですが、大きな設備(例えば鏡や棚板など)は、持っていくことは現実的ではありません。その場合は支給品の配送先を建築現場にして、直接納品してもらいましょう。
その際、施主が受取ることが原則ですが、現場には大工さんなどが常にいますので、普通に受け取ってくれます。
現場に納品する場合は、現場監督などに前もって伝え、納品時間帯に現場に人がいるかを確認しておくと確実です。
搬入
現場への搬入についても、いつ搬入すればいいのか、前もってハウスメーカー側に確認する必要があります。家造りには、断熱材を入れて、石膏ボードを貼って、クロスを張って・・と、各工程がありますので、スケジュールを管理している現場監督などに聞けば、どの時点での搬入がベストか教えてくれます。
自宅に品物が届く場合は、早めに発注して、搬入日まで自宅で保管しておけばいいです。
現場へ納品する必要がある場合は、現場監督などに前もって確認した搬入日に搬入できるよう、購入先と調整する必要があります。
だいたいどこでも、早めに注文すれば、納品日はある程度調整が可能です。
ただ、オーダーメイドの品物などであれば、注文から発送まで2~3週間だったり、中には1ヶ月を超えるような場合もありますので、早めの発注と、納品までの日数の確認が必要です。
何かあった場合の補償がきかないことがある
通常であれば、設備の故障や不具合は全てハウスメーカーの保証期間中であれば対応してもらえることが多いです。しかし、施主支給品の場合、ハウスメーカーで対応してもらえない場合があります。
例えば支給品の不具合により水漏れして床が傷んだ場合、その床の補修費用などはハウスメーカーの保証対象外となる可能性が高いです。
ですので、例えばトイレやお風呂等、水回りの設備を施主支給するのはあまりおすすめしません。
思ったほど安くならない場合がある
設備によっては、ネットで購入しても、それほど安くならないものがあります。費用を抑えることを目的とした施主支給の場合は、どれだけ安くなるのかを事前に計算し、手間と金額を比較して、あまりメリットがないようであれば、おとなしくハウスメーカーに頼みましょう。
私だったら、だいたい6割以下の価格に抑えることが可能であれば、施主支給を考えます。
施主支給をおすすめする人・おすすめしない人
施主支給をおすすめする人
- 少し手間がかかっても節約したいひと
- どうしても導入したいこだわりの家具や設備がある人
少し手間がかかっても節約したいひと
施主支給は、大幅に費用を抑える事ができる反面、手間がかかります。費用を抑えることができるなら、少しの手間なんて我慢できる!という人は施主支給に向いています。
いくつもやると本当に大変なので、費用対効果が高い設備だけに絞って施主支給するのも全然ありです。
どうしても導入したいこだわりの家具や設備がある人
節約が目的ではなく、ハウスメーカーでは扱っていない設備を導入したい、という方は、施主支給するしか方法はありません。(もしくは引き渡し後に自分で別の業者に頼むか)
私もいろいろなものを施主支給しましたが、施主支給したものは本当に満足度が高いです。
私は家族や友だちが来たときに、つい「これ自分で発注してつけてもらったんだよ!」と自慢してしまいます。
こだわりの設備があるのであれば、ぜひ施主支給で取り入れましょう!
施主支給をおすすめしない人
- 発注や搬入に手間をかけたくない
- 住宅メーカーが扱う設備で十分満足
- 何かあったとき補償しておしい
発注や搬入に手間をかけたくない
仕事などで忙しく、発注や搬入なんて面倒、またはできるか不安だ、という方は施主支給はやめておいたほうが良いかもしれません。
ハウスメーカーが扱う設備で十分満足
特に設備や家具にこだわりはなく、ハウスメーカーが扱う設備で十分満足、という方は施主支給にあまりメリットはありません。
何かあったとき補償しておしい
何かあった時、ハウスメーカーの保証がないと不安、または、いちいち製造メーカーに連絡するのは面倒、という方は施主支給はやめておきましょう。
施主支給の流れ(基本)
簡単な流れ
- 住宅メーカーに施主支給が可能かを確認する
- 支給予定の設備をハウスメーカー側に事前確認する
- 現場への納品日を確認する
- 購入
- 搬入
- 設置の際に立ち会う(重要!)
① 住宅メーカーに施主支給が可能かを確認する
そもそもハウスメーカーや工務店によっては、施主支給自体ができないところもありますので、事前に確認してください。
または、ものによって、施主支給できるものとできないものがありますので、事前に確認してください。
例えばタマホームでは、キッチンやトイレ、お風呂などは、選べるメーカーが予め決まっており、必ず購入しないといけませんでした。(施主支給はできませんでした。)
② 支給予定の設備をハウスメーカー側に事前確認する
購入するものが決まったら、必ず、カタログなどをハウスメーカーに見せ、設置可能か、購入部品で不足するものはないか、確認するようにしてください。
棚などを購入する際は、ビスやレールなど、細かい部品も全て発注する必要があります。よく、ネジが合わなかったり、購入自体を忘れていたりします。
③ 現場への納品日を確認する
上でも書きましたが、現場への搬入日を必ず確認してください。
搬入日を確認し、その日までに品物が届くように発注する必要があります。
私は発注が遅くなり、迷惑をかけてしまいました(T_T)
④ 購入
ハウスメーカーへの事前確認が済んだら、発注しましょう。くれぐれも間違わないように。
納品日の指定も忘れずに。
楽天やアマゾンで購入できるものは、比較して一番安いところで買いましょう。
私は楽天で買うことが多かったのですが、すごい量のポイントが付きました(・∀・)
メモ
建築現場へ直接送付して貰う場合、宛名を以下のようにしましょう。
「〇〇ホーム〇〇支店 〇〇〇〇(施主名) 邸」
⑤ 搬入
ハウスメーカーから支持された日に納品しましょう。
現場へ直接納品されるものは、事前にハウスメーカーに伝えておきましょう。
メモ
もし、少し早めに搬入した場合、お風呂場においておくのがおすすめです。わかりやすいし、大工さんの作業に邪魔になりにくいです。
⑥ 設置の際に立ち会う(重要!)
施主支給したものを設置してもらうときは、事前にどんなに打ち合わせしていたとしても、必ず立ち会うことをおすすめします。
自分でいくら想像・計画していても、実際に現場をみてみると、イメージと違うことや、考慮できていなかった点が絶対にあります。
例えば私の場合、洗面台の鏡を設置してもらう時、事前に壁から◯センチで、高さは◯センチで・・・と伝えていたのですが、実際に現場で見てみると位置がおかしかったり、もう少し低く設置したほうが良かったりして、結局計画よりかなりずらして設置してもらいました。
必ず設置の際は現場に行って、確認したほうが良いです!事前に監督などに伝えておくと良いかと思います。
施主支給の事例を紹介(200万以上節約できました)
以下は、私がタマホームで建てた際に施主支給したものです。手順やポイントなどをまとめています。
それぞれとてもおすすめできますので、是非参考にしてみてください。
おすすめの購入先や注意点など詳細にメモしていますので、きっと皆様に役立つはずです。
(私が施主支給を検討していた時、ネットで方法を調べても、なかなかいい記事が少なかったので、皆様の参考になればと作りました)
- 化粧梁(見せ梁)【約45万削減】
- 鏡(洗面台)【約10万削減】
- 鏡(玄関)【約5万円削減】
- ランドリーパイプ
- カップボード【約10万円削減】
- 飾り棚(キッチン)【約3万円削減】
- トイレットペーパーホルダー
- タオルハンガー
- 選択洗剤置き
- 照明、照明スイッチ【約20万削減】
- 可動棚①(パントリー)【約20削減】
- 可動棚②(シューズクローク)【約10万削減】
- 可動棚③(リビング収納)【約5万削減】
- 〈外構編〉ハードウッドフェンス【20万削減】
- 〈外構編〉人工芝【20万削減】
- 〈外構編〉立水栓
- 〈その他〉ブラインドシャッター(知ってほしい)
それぞれの方法は以下の記事でまとめています。
施主支給の事例まとめ(タマホームでもおしゃれにできました)
※記事作成中
(参考)施主支給に役立つおすすめサイト
施主支給に実際に活用しまくったおすすめのサイトをまとめました。
※ 記事作成中
施主支給のまとめ
いかがでしたでしょうか。手間がかかるけど、できるだけ安くしたい!しかもおしゃれにしたい!!という願いが叶うのが施主支給です。
しかし、施主支給はいくつもやると、本当に大変です。
私の場合、少しやりすぎてしまい、どれを発注したか、どれが納品されたか途中で混乱してしまいました(/_;)
施主支給が可能かどうかは、ハウスメーカーや工務店によって異なりますので、必ず事前に施主支給ができるか、確認してください。